「大丈夫、もう泣かないから」「いつでも泣いたっていいんだよ、俺がいるから」「毎晩いつも泣いてたの」「これからはもう大丈夫だよ」
「俺って風俗受けつけないから。あーいうの大嫌い。一度も行った事ないんだよ」「本当?」
なんだかわかんねーけど、気持ち悪い会話を後ろでしている。振り向くと20代の会社員だった。普通のサラリーマンとOLが、昼の3時に飲んでていいのだろうか?(僕も飲んでますが…)
この人たちの会話から、ふたりの関係を時系列に追ってみた。
1 同僚の二人はいつものように午後2時にランチにきた。
やまがたは、安くて旨いと思ってるからよく来る。タバコが吸えるのも貴重だ。
2 二人の関係は先輩と後輩。男の先輩(28歳くらい)と、後輩のOL(24歳くらい)。
共に地方出身で独り住いなので金はない。
3 なんのタイミングでか知らないが、ランチに瓶ビールを注文しちゃった。
そして、火がつきもう一本頼み、またもや一本頼み、さらにヤケクソになってもう一本頼み、現在5本目を飲んでる最中みたいなのだ。
自分のサラリーマン人生が、今日で終わりとは男の方は分かっていないみたいだ。
4 そして、このアホバカ二人は、酔ったイキオイで突如お互いに、今恋愛感情が芽生えたらしい。
昼は奥さんが一人で回している。
夜は吉林省出身の中国系店員が多い。みんな頑張って働いている。偉いよねー。
『刺身定食700円』(ご飯半分に指定)、おそらく渋谷ランチ最強の部類だろう。
この店の奥で、昼間からチョー酔っ払ってるガラが悪いガタイのいいおっさん達がいたら、その人たちは暴力団ではなく、それを取り締まる側の徹夜明けなのだ。これもアホバカだから接しない方がいい。
ナニコレ?昨日の残りの刺身じゃん、なんて軽々しく言ったらいけないよ。人生は、分かっていても見逃す事も大切なのよ。
味噌汁の味も20年くらい変わらない。
小鉢がたまーーに恐ろしい事があるのだが、今日はクラゲだ。今日は大丈夫だと思う。
クラゲが美味かった。
いつもありがとう。