STUDIO BANGKOKのバタフライ。「タイ・プーケット」

25年くらい前、プーケットでファッションの撮影をした時の事。

タイの太陽をナメていた訳ではありませんが、とに角光量が多すぎて撮影が止まりました。ハイライトは飛んじゃうし、シャドーは真っ暗。当時はフィルムでしたのでカメラは補正などしてくれません。

ファッションといっても「流行通信」の様に危険で魅惑なアート領域で撮るのではなく、要はカタログですから、服の素材・色など表現されないと「オメー、ガキの使いでタイまで行ったのか?」と、外部プロデューサーの僕は代理店の営業に胸ぐら掴まれます。

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カメラマンから何とかしてと頼まれましたので、バンコクの半グレ・コーディネーターに事情を話しました。
「分かった。明日まで待て」
この人、「困ったら殺人以外なら相談してよ〜」と言ってくれてた人。(現在、行方不明)

明日までと言ってたのに、その夜にはバンコクから車でデュフューザーのバタフライ数枚と、スタジオからロケアシ5名が来てくれました。デュフューザーがあれば、光をカットできるので何でも撮れます。しかもタイのロケアシが異常に使える。日本に連れて帰ってロケバス会社作ったら儲かるだろうなーと思いました。タイは映画産業が盛んなんで、撮影スタッフは日本より優秀です。そして素晴らしくプライドが高い。モノを作る人間はプライドが大事ですね。

請求書が怖かったですが、日本に送られてきた請求書はタッタの10数万でした。日本の10分の1以下です。

 

CONTAX TVS/FUJI COLOUR