世田谷の国立成育医療研究センター病院に仕事で行った。
素晴らしい病院だった。小児の高度専門医療に大規模で取り組んでいる病院だ。特に、不妊・小児がん・遺伝子に関する事は日本で最大規模らしい。こんな病院があったなんて知らなかった。
早く着いてしまったので時間つぶしに、館内の「ぐうちょきパン」で遅い朝ごはんをいただいた。コーヒーとナポリタンパン。三百円ちょっとだった。優しすぎる味。美味しかったなぁ。
たくさんの子供たちが館内で遊んでいる。あーー可愛いなと思った瞬間、僕は愕然とした。
この可愛い子供たち、みんな体のどこかが悪いんだと初めて気づいた。「頑張れよーー」って心の中で応援したのだった。
取材の帰り懐かしいカレー屋さんがあった。
近くのスタジオで撮影の時、カレーのテイクアウトをよく食べたことを思い出した。車が途切れたので、必死でUターン。
僕はカーレー＆ナン780円のバターチキンを注文した。運転する車の中がカレーとナンの匂いで、僕のお腹がぐーぐー鳴った。
事務所に帰ってカレー弁当を出してみたら、銀のかたまりがふたつ。
小さい銀のかたまりはバターチキンカレー。
大きい銀のかたまりは巨大なナン。
ここらへんで視線を感じた。バイトに来ている美大生からの視線。「食べる？」「いいんですか？」「いいよ」。僕たちは半分ずつ食べた。おじさんと若者がひとつの小さな容器のカレーを交互につけて食べた。
30歳下の若者と心の交流があったと書きたいところだが、特になかった。
カレーは美味しかった。僕にとっては懐かしい味だった。
葬式の後、川崎駅近くの興龍さんで、担々麺と半チャーハンセット750円をいただいた。
告別式で事件があった。開始時間になっても告別式が始まらないのだ。
お坊さんが、着いた途端に倒れたらしい。
出席者はみんな黙って座っているので、場内シーン。斎場スタッフの会話が丸聞こえだった。
「息はしてるんですが。。。」 「えっ、そんなレベル？早く救急車を！」
「しかし、今、御導師がいなくなったら、どうするんですか？」「それより人命の方がっ。いいから速く救急車！」
「本人はやるって言ってます」「お坊さんは簡単に死なないと思います」
自分の立場だけで会話してる二人。
今日のお葬式はどうなるんだろうと僕は思った。
延期？火葬場の予定もあるし、遠くから来てる親戚もいるし、それは無理ですよねー。代理の坊主を立てる？お坊さんって簡単に調達できるもんなんですかね。
なんて事を考えていた。
その時、すっくと立ち上がった髪の毛横分けの男がいた。この人いつも目が怖い。
それは、親戚内で有名な人。その人は昭和に拡大した新興宗教の狂信的な信者なのだ。いつも目が怖い。まさか？あの人がお経をよむのかと誰もが思ったと思う。
。。。
喉が渇いて水飲みに行ったみたいだった。一同、ホッとした。なんかすごいホッとした空気が流れた。
約20分後、やっと葬儀開始。お坊さん、出てきた。顔は青白いが病気という感じではない。結構人騒がせだと思った。僕の予感。あの坊さん、二日酔いです。
なんども沖縄に来ているのに、初めて牧志公設市場に来ました。
ここは観光客ばかりなのかと思いきや、地元の人も多いんですね。市場全体を韓国ともタイともバリともいえない独特の臭いがします。苦手な人はいるでしょうが、私たちは大丈夫。
二階の食堂街に上がります。
昼時なので結構混んでいますね。やっぱり隣国の人が多いです。
次郎坊さん、店員さんがめちゃくちゃ感じがいいです。何でこの店だけぽっかりと客がいないのか不思議です。
お料理ですが、えーーと、全体的に家庭的でした。
久しぶりに大船へ。
といえば、観音食堂に行かない理由はないのです。
私にとっては、ちょっと高いのが難点です。
やっぱりビールは必須ですね。大瓶750円を注文しました。
無料の突き出しは、こんにゃくの煮物。
凝ったもの出されるより、シンプルで良いです。
何にしようか悩みましたが、魚の煮物定食にしました。時価です。
私の人生で時価を頼んだ事はあったかしら？
今日の煮物はカサゴ。
高級魚と深海魚の二面性を持つと言われるカサゴです。
こんな小さいのに煮魚定食・時価で1800円。
もう、見た目に最高に美味しそうな煮魚です。
インスタ映えみたいなカサゴです。
記憶を辿ると、多分初カサゴかも。
あ、美味しいです。
トロッとした白身と濃い煮汁が何とも合ってます。
美味しい煮魚ってこういう味なのかと思いました。
煮魚は、骨までチュウチュウするのが通とよく聞きます。
鯖味噌以外、煮魚ってあまり食べた事ないんですよ。
一応チュウチュウしましたが、特にそういう行為はしなくてもいいと思いました。
だって身がほとんどないので。
カサゴのホネ。
ぜひ、井之頭五郎に来てほしい観音食堂です。
