25年前、事務所は代官山で、同居していた寝坊の男3人は、いつも短パンフルチンで生活し昼メシにもそのまま行っていた。
行く店は、末ぜんさんが多かった。
次は、同潤会の代官山食堂、鶯谷町の清光苑、旧代官山駅前の中華屋、八幡通りのラ・ボエム、蕎麦の朝日屋などだった。今やこの中の3軒が、閉店か営業停止中。
「では、ちくわさんに質問です。短パンフルCinで代官山のランチに行くなんて、考えられないのですが?」
「当時の代官山はそういう街でした。銭湯もあったし。ところで、おばさん、何カップ?」
「(怒)ふざけないでください。当時の代官山を聞きたいんです。」
「清光苑と代官山食堂は、短パンから先っちょが少し出ていても、店的にもお客さん的にも許される穏やかな店だったと記憶しています。」
「アラ、そう(笑)。では、ラ・ボエムはどうだったの?今ではお洒落さーんなお店ですが。」
「お洒落に「さーん」は要らないと思いますが、ボエムの地下は何をやっても安心でした。」
「えっ?どういう意味?」
「店員がいないので、Bまではできました。」
「素敵!」
キリンの小瓶。これが旨い。
『鯖みそ煮定食950円』を注文。
値段が昔より200円くらい高いかな。さば塩焼き定食が当時は700円だったと記憶しています。
昔のままで美味しい。
僕の母は鯖が嫌いだったから、鯖味噌の美味しさはこの店で知ったのだ。
懐かしすぎて涙が出そう。(嘘です)
このマンションにプロレスラーの前◯ 明が、でっかい赤い薔薇の花束を持って入ってくのを何度か見たけど、あれは何だったんだろう。
代官山にもこういう風景はある。
そろそろ、クリスマス。あの遠くのビルで飯島愛がひとり亡くなった事を毎年思い出す。
合掌。
今年も冬がやってきたぜ。アディオス!