桜木町といえば高校の同級生宮下と久保が女子高生にカツアゲされた事が、僕記憶のなかで面白すぎて腹が痛い。
毎日のように渋谷のビームスに行くお洒落一筋高校生が、野毛の地元女子高生に声をかけたらどうなったか。。。
久保と宮下は桜木町駅前で、『半島の民族衣装の制服』を着たかなり美人の高校生に声をかけたらしい。モノを知らないというのは恐ろしい。完全に自殺行為である。当時の横浜は、駅前のダイヤモンド地下街でさえ都内の学ランを着て歩いてたら、30分以内に隣国の高校生がワラワラ現れて死にたいような事態になったのだから。
「じゃ、サテンに行こうよ」と言われ、このビルの地下に来たらしい。 しかし喫茶店には行かず建物の角で、いきなり蹴られたのだ。冗談だと思った宮下は、最初ヘラヘラ笑っていたが、瞬間本場のチョーパンが入って女子高生に秒殺された。久保はその後ひたすらボコボコ蹴られ、泣いてしまったという。二人は160cmあるかないかの女子高生に簡単にタイマンで負けてしまったのである。
二人はひとり1000円ずつ徴収された。1000円というのが時代を感じて面白い。そして、宮下は眉毛の片方をカミソリで剃られ、おばあちゃんが年金で買ってくれたGショックも徴収された。久保は、チルチルミチルという100円ライター(バルブが緩いのでかなりの炎が出る)で頭を燃やされ、母親が作ったお弁当を踏んづけられて捨てられた。
恐ろしいことに、これが約15分程度の仕事だったという。当時の隣国の高校生は本当に怖かったのだ。チルチルミチルとカミソリを常備しているって凄すぎだよね。
柳の木が風情があるねえ。
さて、野毛は一千代さんである。僕はこの素晴らしい外観にノックアウト。吸い寄せられるように入店した。
やる気のなさそうなおじさんが大きな音でテレビを観ながら一人座っていた。
客が誰もいないけどすごい店だな。
この店の調度品は素晴らしい。昔は横浜の大旦那がこういう店で鍋をやってから遊びに行ったのだろうか。
やっぱりうなぎが食いたいな。『ビール大瓶630円』も注文しよう。
強烈な絵が何枚も掛かっている。
本当に独特の世界。
すぐできるっていうのは理解できるんだけど、時間がかかるというのはどの程度かかるのかな?
『すぐできるおつまみ』のコーナーから『わかめぬた380円』を注文した。
本当にすぐに来た。作りはザツだけど、味はなかなかだった。甘みが少ないキレのある味噌味。
いつもより美味しく思えるのはラベルのせいかな?
僕が注文した『うな丼1500円』。なかなかですな。
これで1500円とは素晴らしい。
うな丼としては100点。なんの文句はありません。
いやー、旨かった。初夏の昼下がりに、とても良い時間が過ごせた。
野毛の一千代、名店だな。また絶対に来たい店である。