久しぶりに「神田志乃多寿司」さんで「10個入り」を買い、お昼にツマと食べました。
夏になると9年前に死んだ母の事を思い出します。虎ノ門生まれの母は、お稲荷さんや海苔巻きを作るのが得意で「神田志乃多寿司」さんと同じ濃い味でした。
その時、僕は母をじっと見ていました。母は何か言おうとしてそのまま逝きました。言いたかったのは家の仕事を継いでくれという事なのはわかっていましたが。
母が死んだのは僕が再婚してちょうど二年後で、短い時間でしたが仲の良い嫁と義母でした。通夜の後、ツマが一人でお棺に抱きつくように泣いていたのは悲しい中にも少し嬉しい思い出です。
