横浜の印刷屋さんに行った帰りに中華街に足を伸ばした。今日の気分は清風楼さん。池波正太郎先生ご贔屓のこの店、シウマイがあまりにも有名です。
この外観シブいよね。2月の寒い日に2階の窓を開けているのがなんとも不思議。
シウマイは安くない。でも地元の人たちが、ひっきりなしに買いに来るのだ。
今日は『拉麺650円とシウマイ540円とビール880円』を注文。横浜中華街で650円の麺があるなんてあまり知られていないと思う。このシンプル拉麺が癖になるのだ。
しかしこの店のメニュー、本当に昭和だね。新作なんて何十年も作っていないんだろうな。
ビールのコップが可愛いい。
お持ち帰りのシウマイは、入口横のカウンターで注文するのだ。
うおー、美しいラーメン。麺・叉焼・支那竹だけのミニマル・グルメ。
叉焼の燻した香りが素晴らしい。これだけ旨い叉焼を2枚も乗っけてくれるのは嬉しいな。叉焼麺も良いだろうなぁ。支那竹もよく煮込んだ昔風の細いもの。完璧な麺だと思う。
店内の感じはどう見ても中華街ではない。そこらの近所の中華屋と同じなんだけど、張り詰めた空気感は全然違うね。
清風楼のシウマイは、いつも何個か倒れている。
シウマイのお醤油も最初からこの状態で出てくる。ミニマリズム。
いやー、旨かった。
どう見ても90歳くらいのおばあちゃんが息子さんと入っていった。このおばあちゃん、昔から清風楼で食べているんだろうね。
横浜中華街は60%が不味いそうで、その中でも食べ放題の店は90%不味いそうだ。
僕の母は中華街を南京町と頑なに呼んでいたけれど、こうして引いて風景を見ると、清風楼だけポッカリと昔の良い時代の南京町の空気なんだな。