最近どうも『店の方が客より偉いんだ的カンチガイ焼き鳥屋』が増えてきた。
確かに異常に旨い店もある。でもね、目の前で真剣な表情で焼かれたりすると、コッチは緊張しちゃう。焼いたらすぐ食べないと失礼だし、食べる瞬間チラ見をされると、怖いし落ち着かない。
ここ数年焼き鳥のレベルが急激に上がっているようだけど、なんか違和感あるなあ。
「うまいですねえ。この鶏のエロティークな世界感は僕の脳に突き刺さるなぁ」なんて職人にオセージ言いながら焼き鳥食うのもナンだかなぁー。
何事もほどほどがいいのだ。
休日は3時くらいになると、どうも飲みたくなってそわそわする。今日も自宅から歩いて、非常に落ち着く店、渋谷の鳥竹さんに行ってきた。
二階は騒々しいが、一階は僕一人だった。考え様によっては、ここもエロティークな世界ですな。
長年お客の肘で磨かれた、白木のカウンター。もちろん店側の丹精がなければ、こんなにエロティークな板にはならないだろう。
ピーマン詰め(つみれ)380円と、皮300円の塩。しみじみ旨い。
一串うなぎ焼き880円。恐ろしく旨い。
この女性一人で来て、焼き鳥を一本注文した。食べ終わるとまた一本、また一本。飲み物は水。
修行をしている様な感じで、近寄りがたし。素敵な光景だった。
焼き鳥が異常に好きなのか、それとも勉強してるのか?対応する店側も素晴らしい。
今日は珍しく日本酒にいってしまった。
軽く飲んで30分歩いて帰る。初秋の涼しい風が本当に気持ちいい。