中華丼。新橋「三陽」

新橋を歩いていたら魅力的な家庭中華を見つけた。
三陽さんである。新橋駅近くの路地で小さい店舗ながら威風堂々とB級感を主張していて、これはまず間違いがないだろうと入店した。

 

f:id:neilchikuwa:20160318171801j:plainこんな場所にお店はあった。

 

f:id:neilchikuwa:20160318171741j:plain入店して僕はびっくりした。
三陽のご主人が泉谷しげるにすんごく似ていたのだ。無精髭を生やして、帽子と革ジャンを着たら、普通に泉谷しげるだろう。

 

f:id:neilchikuwa:20160318171833j:plain鏡に映ってる後ろ姿のおじさんが、この店の泉谷しげる

 

f:id:neilchikuwa:20160318171829j:plainご主人、泉谷しげるに似ているだけでなく、パーカッショニストとしての才能も魅力的だ。
鍋とお玉の音がカンカンとすごい音なのだ。さずがミュージシャン。リズム感も最高だし、鍋の音だけでなく、チャーハンの卵を溶く音も肘を立ててシャコシャコとしたり、キャベツをドサッと置く音もヤケに効果的で、ジャズを聴いているようなのだ。
ものすごいエンターテイナーなのだ。目の前で演奏してくれる迫力を是非聴きに行くべし。

 

f:id:neilchikuwa:20160318172155j:plainこのご主人、ブルーマンと共演できるだろう。
ルーマンと、泉谷しげるの中華鍋・お玉パーカッション共演。。。楽しみだな。

 

f:id:neilchikuwa:20160318171845j:plainカウンター席は、瓶ビールが途中で止まる微妙な高さ。

 

f:id:neilchikuwa:20160318172100j:plainカウンターの奥行きが狭く、瓶が邪魔なので奥に置こうと思っても、ここでカタっと止まっちゃうのが、ちょっとイラつく。

 

f:id:neilchikuwa:20160318172135j:plainラーメン味のスープと共に、『中華丼590円』が出てきた。

 

f:id:neilchikuwa:20160318172124j:plainこの中華丼にもびっくりした。ご主人のアグレッシブな調理スタイルとは全く違う繊細な仕上げ。淡いトーンの野菜の中にナルトのピンクや、椎茸のブラウン、人参のオレンジが効果的に配されている。

モネの絵画の様だ。モダンアートでは、ジェニファー・バートレットの庭園絵画のよう。
この中華丼に、コピーをつけるとしたら、書く人は細谷巌先生しかいないと思う。

 

f:id:neilchikuwa:20160318172152j:plainラーメン系の品数が多い。しげるは、麺に自信があるのだろうか。

 

f:id:neilchikuwa:20160318172226j:plain中華丼の実物は、今春のプラダの新作のように美しい。ナルトが春の野原を飛んでいる蝶蝶のようだ。

 

f:id:neilchikuwa:20160318172242j:plainま、でも味は、まぁ普通だった。。。

 

f:id:neilchikuwa:20160318172531j:plain間違いなく、再訪したい店である。