にらそば。本鵠沼「静」

小田急江ノ島線の本鵠沼駅の近くに、さんいうボロい中華屋がある。何度か入ろうと思ったが、『きたなミシュラン』にしては度を越しているので躊躇していた。しかし今日は思い切って入ってみたのです。どんなお店かな、ドキドキ、ドキドキ僕は、ドアに手をかけた。横に引く。

f:id:neilchikuwa:20151104151229j:plainドアを開けたいのだが、うう、開かない。再度力を入れる。ズル。あっ、開いた、スーー。なんだ、この感じ。

f:id:neilchikuwa:20151104151346j:plainびっくりした〜。
何がって?おばあさんがひとりで分厚いトーストを食べならがテレビを見ていたんだ。しかも店内はお店というより、そのおばあさんちの様にゴチャゴチャしている。こういう店は何度も経験しているが、ここのボロっちい度はかなりレベルが高い。
「いらっしゃーーい!」とおばあさんが大きな声で笑いながら僕を見た。歯がない。

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f:id:neilchikuwa:20151104151615j:plain店内はこんな感じでトータルコーディネート。カウンターにある、おばあさんが食べていたトーストとピーナッツバターが見えますか。
失礼ながらこういったオモムキの店は、白飯で失敗することが多い。昨日のご飯だったりする訳で、そうなると致命的だ。それはチャーハンでもごまかしきれない。やっぱ、ここは麺だな。にらそば550円を注文。

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f:id:neilchikuwa:20151104153121j:plain厨房でおじいさんが「もやしがねえーぞーー」とツブヤく。おばあさんが「オトツイはあったでしょ」と大きな声で答える。
こうなったら時間がかかると思い、「すみません。ビールください」。おばあさん、「ビール飲むの?いいの?まぁ、悪いわね」といって嬉しそうに、極小のサービスおつまみとビールを持ってきた。おつまみは小さい。

 

f:id:neilchikuwa:20151104153303j:plainなぜ視力検査表が貼ってあるのか?なぜ子機が?

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f:id:neilchikuwa:20151104172918j:plainおばあさんがニコニコ笑いながらにらそばを持ってきた。第一印象は、スープが少ない。上に乗ってるにら炒めが意外にもキチンと作られている。かなりの完成度である。

f:id:neilchikuwa:20151104173106j:plain炒めた具材は旨そうだ。しかしですな、麺が固まってる。

f:id:neilchikuwa:20151104173118j:plain麺を出そうとすると、カタマリのまま全部一気に出てくる。

f:id:neilchikuwa:20151104173149j:plain再度いいますが、麺が固まってる。でも味はいい。このにらそば、けっこう旨い。

f:id:neilchikuwa:20151104173156j:plainどのくらい固まってるのか天地に返した。ピザをひっくり返すように簡単だった。

 

f:id:neilchikuwa:20151104173321j:plainおばあさんはお昼のワイドショーに夢中。僕がきて中断したトーストをまた食べ始めた。

f:id:neilchikuwa:20151104173412j:plainしかし、麺がなくならない。おじいさん、二玉いれたような気がする。キツイ。

f:id:neilchikuwa:20151104173514j:plainお身体を大切に。おいしかったです。店を出たら、この店の自転車の荷台に買ったばかりのキャベツがあった。何故だろう。