「ボクの、旅の記憶」ニール・ちくわ

退屈な話を聞いてくれてありがとう。

安心の細かい値段設定と、素晴らしい接客の優良店。小田原「松琴楼」

箱根の温泉帰りに、松琴楼さんに訪問をした。昨日の晩から、うなぎが食いたかったのだ。

この店外観はなんてことないが、内は凝った作り。茅ヶ崎で大工さんと飲んだ時を思い出す。「小田原はいいよなー。小田原はデーク仕事がケッコーあんだよ。茅ヶ崎なんて全然ねえ。デークはみんな廃業だ」。小田原は箱根の旅館があるし、凝った木造建築が多いので、修理などで大工仕事が絶えないんだそうだ。松琴楼さんの凝った店内を見ると、その大工さんの言ったことは本当なんだなと思う。

今日のうなちゃんは、どんなだろうか。早くうなちゃんに会いたし。

 

f:id:neilchikuwa:20151006131723j:plainランチ時で店は混んでいた。客層は地元のリッチ系と、温泉帰りの観光客が半分半分って感じ。かなりゆるい空気感だ。

驚いたのは、本当に優しい接客。少し田舎っぽいけど、心がこもっているのがよく分かる接客だった。

 

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ふーん、グラムで選ぶのか。珍しいなぁ。

お店の女性に聞くと、うな重200gで十分ですよとの事。200gのうなちゃんの大きさが想像つかない。思いのほかちっこかったらショックなので、230gのうな重を選択。

この30gの差はどのくらいなんだろう?脂が落ちたら230gが205gくらいになっちゃうんじゃないか心配だ。ちなみに定型郵便物は50g以内である。

白焼きも追加注文。一見強気であるが、一番小さい200gを選ぶところが、やはり僕の小刻みな人生である

 

f:id:neilchikuwa:20151006131806j:plainビールは忘れない。

 

f:id:neilchikuwa:20151006131838j:plain無料の突き出し。烏賊の麹漬けと骨せんべい。この塩辛旨い。

 

f:id:neilchikuwa:20151006131903j:plain丁寧に作られたお漬物。この段階で大瓶が空になる。

 

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白焼き200g 2160円がきた。網模様の皿に白焼きをのせるニクいセンス。うなぎが網にかかった図だ。この店、なかなかやりますな。

この白焼きには驚いた。白眉である。ほぼ完璧な焼き具合。平凡な表現だが、いわゆる、外はパリッ中はふわである。旨いのなんのだ。

 

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うなぎがちょっと苦手な人が頼んだ、うなぎの柳川定食1296円。

うなぎ屋で初めて見る1円単位の端数。正しい消費税計算だけど、4円のおつりが、なんだかなぁ。渋谷のバカギャルが来たら「ツリイラネ!」って言われちゃうかも。オリアイ的には税込表示1300円で、いーんじゃないですかね。ま、僕はおつり4円ありがたく貰いますけどね。

 

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うなちゃんが来た。うな重といっても四角じゃなくて丸いお重なのね。

うな重 230g 2592円。またもや値段が細かい。今度は2円を払うのか。税込表示2600円で、いーんじゃないですか?

さてうな重であるが、白焼きとは対照的にかなりの柔らかさ。ふっくらである。タレはさっぱり薄味。色も薄いし、ちょっと塩っぽい感じもする。このタレだから、鰻の味がよく分かるのだろう。僕はもっと濃いこっくりしたタレが好きだ。

タレの好みは別にして松琴楼さんのうな重、かなりのレベルである。そして安い。

 

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松琴楼さんは、良心店であった。いろいろな面で細やかで、特に接客は100点である。小田原は例のうなぎの巨匠がいるから比べられると難しいが、うなぎ屋としてはひとつの完成形であろう。