巣鴨を歩いていたら、『焼とん・煮込み・大提灯 巣鴨店』の三文字だけの潔い看板が見えた。僕はその看板に、自分の欠点も長所もさらけ出しているような店主の潔さみたいなものを感じた。
僕の頭は完全に焼とんモードになり、今食わねば一生後悔するような気になり、お腹は空いていなかったが入店したのだった。 確か時間は3時ちょっと前。まずは、瓶ビールをゴクリ。そしておもむろに前にも一度来店した事があるような調子で、タン、カシラ、シロを一本ずつ注文した。
「お昼はたこ焼きだけです」「えっ?」「お昼は、たこ焼きしかやってないんですよ。。。」僕は確かに潔いなと思った。
とても真面目に作られたたこ焼きだったが、30分前うどんを食った僕の舌には、旨いのかどうかわからなかった。それより、食い過ぎで苦しい。