目黒駅至近のMAYさんは、自宅から近いので何度も入ろうと思ったが5階に上がるのが面倒だし、路上の看板に地雷臭を少し感じて躊躇していた。
ボロボロギシギシのエレベーターで5階まで登り、秘密クラブの様な鉄製のドアを開ける。あっ、開かない!思いっきり力を入れて再度開ける。あっ、突然開いた!ドアが歪んでるんだね。(この段階でもうかなりミャンマーっぽい。行ったことねえけど)
ちょっと、びっくりしましたねぇ。いや、何がって、店内の装飾が。これは、まるでバンコクあたりの手作りのカフェそのものだから。
ミャンマー人なのだろうか、やけにソフトな感じの若者が接客。怪しい日本語がなければ、もう完全にバンコクだ。
僕は、『ジャーザンチェッ800円・瓶ビール大750円』を注文した。
ジャーザンチェとは厚揚げと鶏の砂肝が入った春雨スープだそうだ。何しろミャンマー行ったことないし、食ったこともないから分かんねえ。
来ました、ジャーザンチェッ!画像ではわからないがかなり深い丼で、すごい量の春雨が隠れていた。スプーンがひとつあるだだけで箸もフォークもない。ミャンマー人は、このすごい量の春雨をスプーンで食べるのだろうか?気が弱いけど格好つける僕は「箸くださーい」とは言えず、通はスプーンで食べるものと思い込んだ。
新品の白シャツを着てきた僕は、慎重に食べ始めるがスプーンだとツルツル滑って春雨が持ち上がらない。もう、必死ですねー。味がどうのこうのというよりスプーンで食べることに集中するのみ。しかも、「ちょっと辛いですよぉ」と言われたふりかけが恐ろしく辛い。
あまりに辛くて、汗がすごく出てきた。
味は、多分本格的なんだと思う。美味しいかといわれると、うーーん、わからん。でも、不味くはない。実に滋味深いものだった。タイ料理よりスパイシーじゃないし、ベトナム料理よりハーブを沢山使ってはいない。なんとなく日本的な感じだ。
帰る時テーブルの端っこに箸の入った小箱を見つけて僕はショックを受けた。
「何だ箸あったのか。。。」